マーケティングリサーチや戦略立案、コンテンツ制作などのサービスを展開している株式会社日本SPセンターが運営しているオウンドメディアが、この『コンテンツマーケティングラボ』です。
このコンテンツマーケティングラボは、「入門編」「応用編」「事例編」「技術編」の大きく4つのカテゴリーから構成されています。
特に応用編では“コンテンツの作成の方法”、事例編では“コンテンツマーケティングの成功事例”について、紹介されています。
リアルで豊富な事例が掲載されているコンテンツマーケティングラボを、解説していきます。
【目次】
1. 日本SPセンターのオウンドメディア『コンテンツマーケティングラボ』
2. コンテンツマーケティングラボのサイト構成分析
3. 魅力に感じたコンテンツ
3‐1. リクルートと花王、GameWithにみるSEOの現在
3‐2. HubSpot活用施策で受注金額が8倍増、ブイキューブの成功ノウハウは基本に忠実だった
4.まとめ
1. 日本SPセンターのオウンドメディア『コンテンツマーケティングラボ』
コンテンツマーケティングについてのオウンドメディアはいくつもありますが、企業の現場で行われているリアルな事例が魅力的なWEBサイトは少数派です。
特にコンテンツマーケティングを実際に実施されている担当者の方の情報だけでなく、経営的な視点での分析や技術的アプローチコンテンツは大きな魅力になっています。
誰でも知っている有名企業の事例があるのも、興味が湧くポイントです。
2. コンテンツマーケティングラボのサイト構成分析
『コンテンツマーケティングラボ』サイトは、どのような構成になっているのでしょうか。そのサイト構成を、以下に記します。
◆HOME
◆はじめに
オウンドメディア「コンテンツマーケティングラボ」についての詳しく紹介されています。
・私たちについて
・コンテンツマーケティングとは
・コンテンツマーケティングを理解するために
・最後に
・基本コンセプト“Like a Publisher”
・コンテンツマーケティングの歴史
・コンテンツマーケティングの情報構造(前編)
・「普及曲線」からコンテンツマーケティングを考える
・直観と理性のマーケティング
・ユーザーのライフスタイルから逆算するコンテンツ作り
・編集者が先輩から教わるネタ探しの方法とは
・【対談レポート】楽天市場「ソレドコ」から学ぶオウンドメディア戦略とブランディング
・HubSpot活用施策で受注金額が8倍増、ブイキューブの成功ノウハウは基本に忠実だった
・オウンドメディア開始から1年半で月間780万PV、秘訣は「素人目線のプロ」
・オウンドメディアを使った採用活動の実態とは?
・ネットで読者の心をつかむ記事づくり、弁護士ドットコム元編集長が明かす「4つの鍵」
・第一線のウェブ担当者たちは、検索流入をどう考えているのか?
・成功の秘訣は場づくり…インテリジェンス社が手がけるコンテンツ開発の極意
・BtoB向け記事でリードを獲得!72種類ものブログを運営する企業が語るコツとは?
・本業とシナジーを生むメディア運営の秘訣とは?
・米国No.1プール施工会社事例にみるビジネスゴールに貢献するユーザー視点とは?
・B2B企業のデジタルシフト成功のカギは「顧客体験(CX)」をいかに理解できるか
・コンテンツマーケティングとマーケティングオートメーションの関係を考える
・コンテンツマーケッターが知っておきたいCMS入門(2)CMS導入時に気をつけるべきこと
・レスポンスWebデザインのワークフロー、デザイニングインブラウザとは
3. 魅力に感じたコンテンツ
個人的に面白かった記事を、以下紹介します。
3-1. リクルートと花王、GameWithにみるSEOの現在
「SEOは担当者一人による技量の問題ではなくなってきている。SEO対策は組織作りから始まっている」というフレーズから始まるこのコンテンツは、今の企業の現場におけるコンテンツマーケティングの実情を象徴しています。
非常に印象的なのは、SEOテクニックの重要性が相対的に下がっているエピソードについて語るリクルートの朝倉将行氏の指摘です。
【自動車ローン関連のビックワードでの1位のページについて】
・ローンの返済額を自動的にシミュレーションツールが1位に
・ページ内にテキストはほとんどない
・一定の文字数、キーワードやmetaタグといった重要視されてきたテクニカルな要素はない
・Googleはユーザーの検索意図を精緻に理解できるようになっている
・検索キーワードの裏にひそむ込み入った意図をどれだけ把握できるかが重要になってきている
こういった最新の事例は非常に興味深く、コンバージョンのGOALに向けて有効です。
3-2. HubSpot活用施策で受注金額が8倍増、ブイキューブの成功ノウハウは基本に忠実だった
このコンテンツは、マーケティングオートメーション(MA)がテーマです。
2016年からHubSpotを導入し、2年半でオンライン経由でのリード獲得数が2.7倍、マーケティング施策を通した受注金額は8.3倍に増加したとのことです。
2015年11月21日以降に取り組まれてきたことが、詳細に明かされています。
興味深かったのは、カスタマージャーニーをベースにしたコンテンツの施策が案件獲得に効果的だという事実です。
こういった事例紹介がどんどん公開されることで、IT技術の進化が促進されることが実感できます。
4. まとめ
オウンドメディアは、もはや企業サイトと同じように、マーケティングの必須的存在になりつつあります。
重要なのはオウンドメディアを構築することが目的ではなく、その向こう側の狙いを明確に設定し、GOAL達成の最大化のための施策を効率的に運用するスキームを設定することです。
デジタルマーケティングは全てのデータがリアルに数字で把握できるため、非常にヤリガイがあり、経営への貢献度も高いため、より注目度は高まっていくと思われます。