「扱ってる商品には自信があるんだが、集客がうまくいかなくて売上げが伸びない…」
そんな悩みを抱えているECサイトのオーナーは、多いのではないでしょうか?
楽天に始まり、Amazonへの出店、最近では無料で簡単にネットショップが作成できるBASEのようなサービスも登場し、ECサイト自体はどんどん身近な存在になりつつあります。
しかし自社のECサイトにいくら商品を掲載しても、それを見てくれるユーザーがいなければ売上はあがりません。人通りのない道沿いに店舗を構えているようなものです。
結論を申し上げると、広告費をかけずにECサイトの売上をあげるには、商品購入につながるコンテンツをSEOライティングで装備し、短期では購入確度の高い顕在顧客、中長期ではロングテールキーワードによる潜在顧客を集めるべきです。
本記事では、安定的な流入によるECサイトの売上アップ施策のポイントをわかりやすく解説します。
【目次】
1. ECサイトの集客にはSEOが有効
2. ECサイトのSEO構造
2‐1. ワードプレスでブログコーナーを設置する
2‐2. 商品購入につながるキーワードでSEOライティング
3. 集客に強くなるEC運用ポイント
3‐1. レスポンシブデザインで作成
3‐2. 内部対策の実施
4.まとめ
1. ECサイトの集客にはSEOが有効
ECサイトがこれだけ普及し一般的になってくると、同じような商品を扱う競合ECサイトも増えてきます。Webサイト上に商品画像を掲載するだけでは、差別化は図れません。
楽天やAmazonに出店しても手数料がかかり、粗利率の低下を招きます。リピーター確保のための初期宣伝と割り切る見方もできますが、高い粗利を確保するにはやはり自社ECサイトでの販売が理想です。
そのためには、ECサイトのSEO対策は不可欠です。コンバージョン(成約)につながるキーワードを意識したseoライティングを実施することで、確実にヒット数を上げ、自前集客による販売比率を上げていけるのです。
■ 粗利を確保できるECサイト運用=成約につながるキーワードを意識したSEOライティングによる集客が成功の近道
2. ECサイトのSEO構造
では、ECサイトの集客を実現するためには、どうしたらいいのでしょうか。以下にポイントごとに解説していきます。
2-1. ワードプレスでブログコーナーを設置する
ECサイトの集客力を強化し、売上を拡大するためには、ECサイト内にワードプレスでブログコーナーを設置し、そこでSEOを意識したコンテンツ作成を継続すべきです。
自然検索で集客を実現するためには、月間検索ボリューム回数のあるキーワードで上位表示することが必須です。そのためには、ユーザーに役立つ情報を設計したコンテンツマーケティングが重要になります。
つまり商品を売り込みたい内容ではなく、“その商品が人々のどんな悩みを解決してくれるのか”という視点に立ち、中立的な立場で解説することでその悩みを持った潜在顧客を集め、その悩みを解決する一手段として商品を紹介するわけです。
■ ECサイトのSEO=その商品がどんな悩みを解決してくれるのかという客観的視点に立った解説記事が支持され、その結果集客につながる
2-2. 商品購入につながるキーワードでSEOライティング
ECサイトのSEO対策では、キーワードの選定が非常に重要です。そのポイントを、以下に記します。
【ECサイトの集客用キーワード選びのポイント】
・月間検索ボリューム回数がある
・商品購入につながる確率が高いキーワード
・コンバージョンキーワードの関連キーワード
例えば、コピー機販売のECサイトの場合、コピー機に関する一般ユーザーの悩みをリサーチします。ネットで「コピー機 悩み」で検索すると、以下のようなコンテンツが表示されます。
【コピー機に関するユーザーの悩みの種類】
・どんな機種を選んだらいいのか、わからない
・今のコピー機の調子が悪いので、すぐに買い換えたい
・新しい事務所で初めての導入なので、相談したい
・コピー機の保守契約の仕組みがわからない
・再リースとどちらがメリットがあるのか、教えて欲しい
・重要な資料をデータで保存したい
様々な悩みの種類を、ユーザーが検索するキーワードに落とし込んでいきます。そしてキーワードを意識したSEOライティングを実施することで、そのキーワードでGoogle検索1位表示を目指します。
こういったユーザーの悩みを一番解決できるコンテンツを作成すると、購買につながる潜在顧客がECサイトを訪問してくれます。そこから、自社の商品を買って頂くという流れになります。
3. 集客に強くなるEC運用ポイント
3-1. レスポンシブデザインで作成
今やスマートフォン経由での流入が75%前後になっている現在、ECサイトでもスマホの画面での操作性が重要になってきています。
Googleは、コンテンツやデザインの修正などをPC版、スマホ版とも同一のソースで構築するレスポンシブWebデザインを推奨しています。その理由は、メンテナンスや新しい技術の導入(国際化のためのhreflang、高速化のためのAMP、検索機能向上のための構造化データなど)が取り入れやすくなるからです。
3-2. 内部施策の実施
◆ページタイトルは32文字程度で
コンテンツがクローラーに認識されると検索エンジンにインデックス登録され、検索順位に表示されます。この時にコンテンツのタイトルが検索画面に表示されます。
ただ表示されるタイトルには文字制限があり、文字数がオーバーするとタイトル名の後に「…」といった省略記号で表示されてしまいます。タイトルがあまり長いと内容がユーザーに認識されず、クリック率が低下します。
◆上位表示を狙うキーワードを入れる
ECサイトのブログコンテンツでは、商品が提供する解決策を象徴し、検索ボリュームのあるキーワードをページタイトルと本文に盛り込みます。
◆関連キーワードを入れる
上位表示を狙うキーワードの関連キーワードを盛り込むSEOライティングを実施することで、ユーザーの関心度を高め、離脱率を下げることができます。また検索エンジンのクローラーが検索クエリとして認識し、ロングテールの集客力につながっていきます。
◆ディスクリプションに説明文を挿入する
コンテンツの内容を120文字前後にまとめてディスクリプションに入れることで、コンテンツが検索表示されたときにユーザーが早く内容を認識でき、クリック率が上がります。できれば文章の先頭にキーワードを盛り込み、ユーザーへのメリット感が出るディスクリプション構成にします。
◆サイトマップを送信する
コンテンツを新たに追加したとき、サイトマップを送信しておくことでGoogleが早く認識してもらえます。そうすることで、インデックス登録が早く行われる効果があります。詳細は、以下を参照下さい。
※関連コンテンツ
・Search Console ヘルプ/サイトマップの作成と送信
4. まとめ
コロナ禍における非対面ビジネスの需要、大手企業での副業解禁によるネットショップの流行など、ECサイトの需要は今後も増加すると思われます。
そうした中一番重要になってくるのは、ECサイト自体の自然検索集客力です。
コストをかけずに、中長期的な集客体力をつけるためには、自社の販売商品がユーザーのどんな悩みを解決するのか、その顕在ニーズと潜在ニーズを洗い出し、コンテンツに活かす戦略が求められます。
コンテンツは作れば作るほどストック化し、2年前に作成したコンテンツが収益に貢献するような現象がよくあります。
高い利益率を生み出すためには、ECサイトのSEO対策は必要不可欠な施策といえます。