UX(ユーザーエクスペリエンス)とは?UIとの連動性がWebに重要!

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UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、様々な製品やサービス、システムを利用することによって得られる体験のことです。

近年「UI」という言葉とセットで「UI」「UX」と言われることが多いですが、「UI」はユーザーインターフェースのことで、
直訳は「境界面」や「接点」という意味ですが、「ユーザーとモノをつなぐ窓口」というニュアンスです。この「UI」と「UX」の2つのキーワードは密接な関係があります。

これらのキーワードが注目を浴びている背景には、Webを利用するユーザーの多くがスマートフォンを使用していることが挙げられます。「UI」と「UX」のレベルによって、ユーザーのWebサービスへのロイヤリティが大きく変わるのです。

本記事では、UIとUXとは何か、なぜ重要なのか、そのポイントについて考察していきたいと思います。

 

1. はじめに

インターネットが登場して以来、Webメディアは急速に発展してきました。Webメディアとマスコミ四媒体といわれる新聞、雑誌、ラジオ、テレビとの大きな違いは、Googleアナリティクスなどを活用し、自らパフォーマンスを分析・改善できるというメリットがあることです。

どんなメディアも、広告との関係は無視できません。世の中の企業は、売上を上げるために広告活動を行います。メディアにおける表現と広告パフォーマンスとの相関関係を自らデジタルデータで収集できるようになったのは、画期的なことなのです。

■ Webメディアのメリット=Googleアナリティクスなどを活用し、施策とパフォーマンスの相関関係を、自らデジタルデータで収集できる

そしてそのWebメディアのパフォーマンスに大きな影響を与えるのが、UIとUXです。例えば、「ユーザーにとってより使いやすいデザインに改善する」UI施策が、「素晴らしいデザインだ」「使い勝手が快適なWebサイトだ」というUX(ユーザーの体験)を生むという表裏一体の関係があります。

特にスマートフォンの登場で、このUIとUXの関係はユーザビリティ(使い勝手)により直結するようになりました。例えば、ボタンの色や位置によってコンバージョン率が変わるといったパフォーマンスを左右するほど重要です。

■ UIとUX=ユーザビリティに直結し、コンバージョン率(成約率)に大きな影響を与える

自社サイトでサービスの申し込みを増やしたり、ECサイトで商品の販売数を増やすためには、UIとUXの改善が欠かせません。Webメディアの導線機能は、UIとUXが担っているといっても過言ではないのです。

 

2. UX(ユーザーエクスペリエンス)とは

UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、様々な製品やサービス、システムを利用することによって得られる体験のことです。「ユーザー経験」や「ユーザー体験」とも呼ばれます。

一方UI(ユーザーインターフェース)は、ユーザーとモノをつなぐ窓口です。例えばスマートフォンでWebサイトを見る場合、その画面に表示されるデザインやフォントはユーザーインターフェースになります。

例えばスマートフォンの画面上で、調べたいコンテンツにすぐ行けるようなボタン設計がUI(ユーザーインターフェース)であり、そのボタンを押してスイスイとコンテンツに飛べることで「このWebサイトは、使い勝手が良くて快適!」というユーザーの感想がUX(ユーザーエクスペリエンス)です。UIはデザイン的なもので、UXは感想的なものといえます。

このようにUIとUXは密接に連動しており、表裏一体の関係性を持っています。

 

3. UX(ユーザーエクスペリエンス)の重要性

UX(ユーザーエクスペリエンス)は、ユーザーが商品やサービスに触れた時の感想全てです。それは、モノやサービスに対するユーザーの満足度にもつながります。

ユーザーがWebサイトを訪れた時、様々な感想を抱きます。

・「このWebサイトは、デザインが美しい」
・「動画部分が綺麗で、サービスに対する期待値が膨らむ」
・「商品購入まで、迷わずに行ける」
・「わからないことがあった時、どこに行けば解決するのかがわかりやすい」

こういった様々な感想を経て、再びWeb上の商品を購入したいという動機が生まれます。代表的な例が、Amazonです。AmazonのWebデザイナーとエンジニアは、ユーザーの離脱率を下げ、購入率を上げるために、ユーザーの行動履歴データをベースに日々改善を行っています。

 

4. UX(ユーザーエクスペリエンス)の設計プロセス

では、実際のUXの設計プロセスとはどうなっているのでしょうか。具体的なプロセスを見ていきましょう。

【UXの設計プロセス】
①人間中心のデザインプロセスを設計
②ユーザーに対しアンケートやインタビューを実施し、正確な利用状況を把握する
③ペルソナなどを活用し、ユーザーの要求事項を明示する
④絵コンテやワイヤーフレームで、解決策を作成する
⑤ユーザビリティテストなどを活用し、設計を評価する
⑥上記を、ユーザー事項を満たすまで繰り返す

 

 

5. まとめ

UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)は表裏一体の関係であり、満足度の高いUXを実現するためには精度の高いUIが必要です。

ただUIはUXにとって重要な要素ですが、商品力やサービス力といったUI以外の要素も重要です。

Webデザインの領域においては、今後ますますUXの重要性は増えると思われます。スマートフォンがより薄く、より軽く、そしてより便利に進化する中で、よりユーザーの支持を得るためにはどうすべきかという熾烈な企業間競争が日々行われています。

指紋認証、顔認証、他のサービスとの同期化など、使い勝手の良さと快適な使用感は、商品やサービスのファン形成において大きな影響を与えます。

その時重要になってくるのは、離脱率やコンバージョン率、リピート率といった客観的な数字指標です。優れたUIとUXをどう可視化するかが、成功の鍵を握っています。